LIMSのマイナンバー対応について
平成27年10月から、社会保障・税番号制度の運用が開始され、個人番号の通知及び収集が開始されます。
LIMSでは、個人番号の管理(保管・利用・廃棄)を行うための弊社アプリケーションMyNumber MANAGER(マイナンバーマネージャ, MNM)を利用することにより、
個人番号の利用に求められる技術的安全管理措置や、委託元への取扱状況の提示をすみやかに行うことが可能となります。
マイナンバーマネージャを利用せず、個人番号をLIMSのデータベースに保存することも可能ですが、この場合は別途お客様が安全管理措置を講じて利用する必要があります。
LIMSの個人番号の取扱方法の種類
LIMSでは、個人番号の取扱に対して
- 個人番号を利用しない(登録できない)
- LIMSに保存する
- マイナンバーマネージャ(MNM)に保存する
の3通りの利用方法を提供しています。大まかな違いについては、以下の表をご覧ください。
設定 | 個人番号格納 | ユーザ認証 | アクセス制御 | 安全な保管 |
1.個人番号を利用しない | 保存不可 | − | − | − |
2.個人番号をLIMSに保存する | LIMSのデータ | △ ※1 | × | △ ※2 |
3.個人番号をMNMに保存する | MNMサーバ | ○ | ○ | ○ |
※1: 従来のLIMSのログインパスワードのみで認証します
※2: 簡易的な暗号化のみサポートされています
詳細は以下をご覧ください。
1.「個人番号を利用しない」場合
LIMSでは個人番号を入力することはできません。帳票等をLIMSやレポートツールから印刷したあとで、帳票に個人番号を手書きで記入する必要があります。
ユーザ認証 | △ | LIMSパスワードのみでログインします。 |
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アクセス制御 | × | 指定不可。ログインしたユーザがすべてのデータを編集できます。 |
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会社管理 | アクセス権指定 | × | 指定不可。ログインしたユーザがすべてのデータを編集できます。 |
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管理状況確認 | × | 管理状況を保持しないため、LIMS以外の管理簿などを利用して管理する必要があります。 |
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個人番号 | 編集方法 | × | 個人番号は入力できません。 |
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安全な格納 | − | 個人番号は入力できません。 |
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アクセスログ | − | 個人番号は入力できません。 |
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廃棄証明書 | − | 廃棄証明書は、お客様で作成してください。 |
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安全管理措置 | − | 個人番号を保管しないため、番号法上の安全管理措置は不要です。通常の個人情報保護規程に準じた管理を行ってください。 |
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2.「個人番号をLIMSに保存する」場合
LIMSの従業員マスタに、本人分・扶養親族分の個人番号を入力することができます。
ただしこの場合、利用するユーザの認証や個人番号の入力・利用・廃棄のログの記録は行われません。委託先に対して、個人番号の利用状況や廃棄記録等を提供する場合は、別にお客様自身で利用記録管理簿等を用意した上で、管理報告書を作成する必要があります。
ユーザ認証 | △ | LIMSパスワードのみでログインします。 |
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アクセス制御 | × | 指定不可。ログインしたユーザがすべてのデータを編集できます。 |
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会社管理 | アクセス権指定 | × | 指定不可。ログインしたユーザがすべてのデータを編集できます。 |
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管理状況確認 | × | 管理状況を保持しないため、LIMS以外の管理簿などを利用して管理する必要があります。 |
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個人番号 | 編集方法 | ○ | LIMSの従業員マスタで個人番号を編集・参照します。 |
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安全な格納 | △ | 個人番号は簡易な暗号化により従業員マスタに保存されます。 |
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アクセスログ | × | アクセスログは記録されないため、LIMS以外の管理簿などを利用して管理する必要があります。 |
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廃棄証明書 | × | 廃棄証明書は、お客様で作成してください。 |
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安全管理措置 | 要 | LIMS自体では安全管理措置上の対処は行われません。LIMSを運用するユーザの制限・利用記録、個人番号利用管理簿等を活用して、必要な安全管理措置を講じてください。 |
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詳しくは、以下のページをご確認ください。
3.「個人番号をMNMに保存する」場合
LIMSの従業員マスタに入力した個人番号が、自動的にマイナンバーマネージャに登録されます。また従業員マスタで個人番号を表示させたり、帳票を印刷した場合には、使用ユーザ名とともに個人番号アクセスログが記録されます。
マイナンバーマネージャでは、利用アプリとしてLIMSを指定して、使用ユーザごとにLIMSの利用の可否を指定することができます。また、使用ユーザごとにLIMSの会社に対して、「アクセス不可/個人番号以外アクセス可能/個人番号も含んでアクセス可能」を指定することができます。
ユーザ認証 | ○ | ログインユーザID・パスワードを指定してログインします。 |
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アクセス制御 | ○ | LIMSの管理者ユーザ・一般ユーザを指定可能です。 |
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会社管理 | アクセス権指定 | ○ | ユーザに対して、個別の会社の参照権限や個人番号編集権限を指定できます。 |
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管理状況確認 | ○ | 会社の従業員の個人番号管理状態を確認可能です。 |
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個人番号 | 編集方法 | ○ | LIMSの従業員マスタで個人番号を編集・参照します。 |
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安全な格納 | ○ | 個人番号は暗号化してMNMサーバに保存されます。 |
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アクセスログ | ○ | 個人番号の編集・参照・廃棄の記録がとられます。 |
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廃棄証明書 | ○ | 個人番号の廃棄証明書を印刷可能です。 |
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安全管理措置 | − | 上記の事項についての技術的安全管理措置が対策済みとなります。 |
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詳しくは、以下のページをご確認ください。
マイナンバー制度 運用スケジュール
リンク
外部リンク