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計算式を使ってみましょう

各項目の入力方法属性には、「固定」「変動」のほかに「計算」があります。「計算」に設定すると、四則演算子や「If文」などの条件式変数定数を組み合わせることにより、自由度の高い支給項目や控除項目を設計できます。

[マスタ]-[項目・明細書]-[支給控除項目マスタ]を開き、項目属性設定画面を開きます。

支給控除項目マスタ
  • 入力方法を「計算」にし、[OK]ボタンを押下します。

計算式設定
  • 計算式を入力するボタン(左図参照)をクリックするか[スペースキー]を押下します。

計算式設定
  • 入力した計算式に従って毎月計算されます。
  • 左図の例では、普通残業手当を計算する例です。
    • T4*K4(「単価変数」の普通残業×「勤怠変数」の普通残業という設定になります。)

[point]

  1. 取り扱える(参照できる)変数は、キーボードの「PageUp」「PageDown」キーで表示切り替えできます。
  2. それぞれの変数の先頭にあるアルファベットは、下記のとおりです。
    T単価
    K勤怠
    P支給金額
    D控除金額
    S特殊(Special)変数 (→FAQ/給与計算/計算式/S変数)
    R(会社マスタの)料率変数 (→FAQ/給与計算/計算式/R変数)
    Eその他 (→FAQ/給与計算/計算式/E変数)

[point] 先頭に「S」の付くS変数(Special変数)は、LIMSが内部的に自動計算を行う変数です。


T4、K4変数の実際の参照先を確認してみましょう。

  • 単価T4変数は従業員マスタ第4画面の普通残業単価を参照しています。
    従業員マスタ
    • 左図の例(クリックで拡大表示)では、従業員0001岸井佐馬介では残業単価「1,420円」を参照しています。
  • 勤怠K4変数は給与計算画面の勤怠項目普通残業時間を参照しています。
    給与計算画面
    • 給与計算の普通残業時間を入力すると、支給額の「普通残業」が計算されます。

[stepup] S2変数を使用すると、「普通残業」「休日残業」「深夜残業」「土曜残業」「その他残業」全てを合計した値を計算します。


応用

条件式(If〜)を使ってみましょう。

例題:欠勤回数により、変動する精勤手当の式を設定する。

条件1:賃金計算期間内において、欠勤が無かった場合は10,000円を支払い、私傷病欠勤などが1日でもあった場合支給しない。
支給控除項目マスタ
  • 支給控除項目マスタに「精勤手当」という項目を追加し、入力方法は「計算」と設定します。

支給控除項目マスタ
  • 計算式には、左図のように(クリックして拡大表示)入力します。
    計算式設定例意味
    if(K13+K14=0,10000,0)K13(傷病欠勤日数)+K14(自己欠勤)日数の和が0日(つまり欠勤した日が無い)場合は、10,000円で、そうでない場合(つまり1日以上欠勤)は、0円となる。

上下の図を見比べてみましょう

  • 欠勤日が無かった場合
    給与計算画面
  • 給与計算画面を開くと、初期値では欠勤日数が0日なので、10,000円が支給されます。
  • 欠勤が1日あった場合
    給与計算画面
  • 勤怠情報の「傷病欠勤」または「自己欠勤」に1日でも入力されると、精勤手当は0円になります。

[point]
if関数では、「if(条件式,真の場合,偽の場合)」を表し、まず条件式(例ではK13+K14の部分)を評価し、条件に合えばの値を返し、条件から外れた場合はの値を返します。
また、if関数の中にif関数を挿入すること(ネスト)も出来ます。


[stepup]より複雑な条件式

賃金計算期間内において、欠勤が無かった場合は10,000円を支払い、私傷病欠勤などがあった場合、1回の欠勤までは5,000円を支給し、2回以上の場合は支給しない。
支給控除項目マスタ
  • 左図の計算式を参考にして式を設定し、実際に給与計算をして確認してみましょう。

支給控除項目マスタ
  • 傷病欠勤が1日の場合、精勤手当は5,000円に減額されます。

支給控除項目マスタ
  • さらに自己欠勤が1日あった場合は、合わせて2日の欠勤になるので精勤手当は0円になります。


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