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Q:平成26年分年末調整の「非課税となる通勤手当」を入力したい

A:年末調整の編集画面か、従業員マスタの編集画面に入力してください。

制度変更について

平成26年10月の所得税法施行令の改正により、交通用具を使用した場合の通勤手当の非課税限度額が引き上げられました。

この改正では、限度額の引き上げが平成26年4月以降の通勤手当にさかのぼって適用されることとなり、

  • 支給時点での通勤費非課税額と引き上げられた非課税額の差額を本年分合算
  • その非課税額差額の合計を「非課税となる通勤手当」として年末調整の課税対象額から差し引いて年末調整する

ことが定められています。詳細は、国税庁の以下のサイトをご覧ください。

LIMSでの対応

LIMSではこの処理に対応するため、

  • 従業員マスタの「(年調)通勤費非課税差額」に金額を入力
    (またはCSVデータにより一括して入力)
  • 年末調整画面で、「F5:賃読」を押して、賃金台帳と上述の「(年調)通勤費非課税差額」を読み込む
    自動的に課税対象額から「(年調)通勤費非課税差額」が差し引かれて計算される

というながれで、計算が行われます。

以下に、具体的な手順を示します。

手順

1.非課税限度額の遡及処理の差額の年間計を計算する

4月にさかのぼって非課税限度額の引き上げ前後の差額をもとめ、1年分の金額を事前に集計しておきます。

chingin_tsuukin_hikazei_s.png

例:
4月から10月まで、通勤費分非課税額が6,500円でしたが、非課税限度額の引き上げにより7,100円に引き上げられています。
  ↓
差額 600円 × 7ヶ月(4月から10月)
  ↓
通勤費非課税の差額の合計 4,200円


2.従業員マスタの準備

通常通り、扶養控除申告書などの帳票を元に、年調フラグ・家族情報などを従業員マスタに入力しておきます。

3.従業員マスタの「(年調)通勤費非課税差額」に金額を入力

1.で集計した従業員ごとの非課税額の差額の合計を、従業員マスタの2画面目の「(年調)通勤費非課税差額」欄に入力します。

tsuukin_hikazei_sagaku_s.png

通勤費非課税の差額 4,200円 を入力する

4.年末調整画面で、「F5:賃読」を押して、賃金台帳と上述の「(年調)通勤費非課税差額」を読み込む

年末調整画面で、「F5:賃読」を押すと、賃金台帳から賃金データが読み込まれ、 また従業員マスタから「通勤非課税差額」が読み込まれます。

nenchou_tsuukin_hikazei_s.png

従業員マスタから読み込まれます(赤枠)

「通勤非課税差額」はここで編集することもできますが、「F5:賃読」を行うと従業員マスタに入力されている金額で上書きされてしまいますので、注意してください。

「(年調)通勤費非課税差額」をまとめて読み書きする

従業員マスタの「(年調)通勤費非課税差額」をインポートする

従業員マスタの「(年調)通勤費非課税差額」をインポートするには、汎用データ入出力マスタ入力 従業員CSVファイル→従業員マスタファイルを選択し、 調整額の項目を指定して読み込むことが可能です。

import_tsuukin_hikazei1_s.png

区分 給与体系
「年調通勤非課税差額」


「マスタ出力」を利用して、同項目を一覧で出力することもできます。

従業員マスタの「(年調)通勤費非課税差額」をクリアする

従業員マスタに登録された、「(年調)通勤費非課税差額」をクリア(0にする)場合は、 [マスター][マスター更新処理][通勤費非課税額の更新]で行うことができます。

clear_nenchou_chousei_s.png

「年調調整額を初期化」に「○ 0にする」を指定して、OKボタンを押すと、 その会社のすべての従業員の「(年調)給与賃金調整分」がクリアされます。

特定の従業員のデータのみクリアする場合は、上述の「(年調)給与賃金調整分」をインポートするを利用して、設定してください。

参考


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