この記事をご覧いただく前に、暗号のおはなしをご覧下さい。
郵便物は通常、「複数の集配所」->「仕分係員」->「配達員」と不特定多数の人達によって、目的地まで届けられます。
手紙のように封筒に入った郵便物では、受け取った人が開封するまで中身を知ることは出来ません。
しかしハガキの場合、不特定多数の目に触れることになります。
電子メールを暗号化せず送るという行為は、ハガキを送ることと同じことなのです。
電子メールは、あたかも自分のパソコンまで届けられたように見えて、実はそれ以前に自分の会社、あるいはインターネットアクセスプロバイダーやパソコン通信会社のホストコンピュータの中などにため込まれています。
つまり複数のコンピュータ上にメールの内容が保存されているのです。
困ったことに送信した側は、一体どのコンピュータを経由して相手に届いているのか、判るすべはないのです。
上記の2つが理解できれば、「わざわざ電子メールに暗号化なんて...。」とも言っていられなくなると思います。
文章も丸見えの状態で、しかもその経路まで保証されていないという事は、暗号化のお話でもやりましたが...